学法石川の尾形崇斗投手が、春季福島県大会の県南支部予選を、ほぼ直球だけで3試合12回無失点と圧倒的な投球を見せました。
ストレートの最速もそれまでの139km/hから大幅アップの147km/hも記録し、一冬を越えて飛躍的な成長をとげています。
また、4月に行われた神奈川の強豪・横浜との練習試合でも完封していますので、実力は本物です。
私はこんな素晴らしい投手がいるなんて、正直、今まで知りませんでした。
尾形投手が、これだけの急激な成長をとげた要因は何なのでしょうか?
プロフィール!
尾形 崇斗 (おがた しゅうと)
生年月日 1999年5月15日
身長 181cm
体重 88kg
出身 宮城県富谷町
投打 右投げ左打ち
経歴 富ケ丘小→富谷二中→学法石川
尾形投手は、富ケ丘小4年時から野球を始めました。
富谷二中では「仙台広瀬ボーイズ」に所属し、3年の時には東北支部オールスター選抜にも選出されています。
高校は、地元宮城の高校ではなく、隣の福島県の学法石川高校に進学します。
入学直後の1年春からベンチ入りを果たし、2年秋からエース。
秋の福島県大会では3位になり、東北大会に進出しています。
しかし、東北大会は初戦で敗れ、選抜大会出場はなりませんでした。
急激な球速アップの秘密は?
昨年秋の東北大会初戦敗退後、尾形投手は、アトランタブレーブスなどでトレーニングコーチを務めていた小山啓太さんからアドバイスをもらい、食事と筋力トレーニングを見直し、「メジャー流肉体改造」を行いました。
食事面では3食に加え、タンパク質など成分のバランスを考えながら、ミネラルやビタミンのプロテインを摂取し1日6食に増やしました。
その結果、体重も昨秋の73kgから88kgに15kgもの増量に成功!
筋力トレーニングでは、週に3日2時間ずつ、24種類ものメニューをこなしました。
そのことにより、身体のバランスが良くなり、体全体の筋肉が使えるようになったそうです。
伸び盛りの高校生ですから、まだまだ、球速は伸びそうですね!
夏までに150km/hは十分あり得ると思います。
本人もまだこの程度では満足していません。
「春で成長したけど、ここがMAXじゃない。あと5キロ、10キロ上げていくつもり」
と頼もしいコメントをされています。
プロについては「プロになる!」とはっきり宣言されています。
「プロに“なりたい”」ではなく、「プロに“なる”」と言い切っているところに意志の強さが表れていますね。
しかし、プロに行く前に尾形投手には、「聖光を倒して甲子園に行く」という目標があります。
学法石川のある福島県には、夏は10年連続で甲子園出場を続けている強豪・聖光学院があります。
もしかしたら、「プロに行く」より、「聖光学院を倒して甲子園に行く」ほうが、難易度の高い目標かも知れません。
それでも、急激な成長を見せ、「プロになる!」と言い切るメンタルの持ち主の尾形投手ならやってくれそうな気がします。
今年の夏は、尾形崇斗投手を甲子園で見たい!