岩見 雅紀!ドラフト2017の大学ナンバー1スラッガー!
早稲田実業の清宮選手が注目される2017年のドラフトで、かなり高い確率でドラフト1位指名されるであろうバッターがいます。
それは慶応大学の岩見雅紀選手です。
名前:岩見 雅紀 (いわみ まさき)
生年月日:1994年7月10日
身長:187cm
体重:110㎏
投打:右投げ右打ち
守備位置:外野
出身高校:比叡山高校
尊敬する人:両親
趣味:カラオケ
ニックネーム:わみ
憧れの選手:A・ロドリゲス(ヤンキース)
ウエイトトレーニングでは、ベンチプレス150キロ、スクワット200キロを上げ、「慶大のバレンティン」とも呼ばれる岩見雅紀選手。
その魅力は何と言っても飛距離です!
慶応大学野球部の大久保秀昭監督は
「岩見は散々、近所の家に迷惑をかけてきた」
と言います。
130メートル先にあるバックスクリーン奥の駐車場までホームランを飛ばし、同監督の愛車にぶつかりそうになったこともあったそうです。
もちろん、その後から監督は車を駐車する場所を変えました。
さらに、最近では、グラウンドの左中間方向に保育施設が新設されたために“打撃練習制限”が検討されているそうです。
これまでも、打球が園児に園児当たらないよう打席を5メートル後方に移動して対応していましたが、それだけでは足りず、来春からはフリー打撃の時間を園児が施設に来る前の午前8時までと、園児帰宅後の午後6時以降にするなどを検討しているといいます。
どれだけ飛ばすんだって感じですね!!
そんな岩見選手ですが、これほどの選手になるまでは、順調に来たわけではなかったようです。
東大以外の東京六大学でプレーする選手、特にプロ注目の選手であれば、スポーツ推薦で入学していると思われるかもしれませんが、岩見選手は1浪を経験して、慶応大学に入学しています。
比叡山高時代に通算47本塁打を放ったスラッガーでしたが、野球は高校まで、将来は子供の頃からの夢であった消防士になる予定でした。
しかし、高校3年夏の大会で甲子園へ届かずに終わってしまいます。
これまで野球をしていて、
『何も果たさぬまま終わるのは嫌だ』
という野球を諦められない気持ちが芽生えてきたそうです。
そんな岩見選手に高校監督は、慶應にAO入試を進めます。
AO入試は書類選考と面接によって合否が判断されますが、小論文を書くための高い著述能力が求められ、たとえ高校時代に野球で実績を残していても不合格になることも多いそうです。
岩見選手は出願までの時間がほとんどなく、ほぼ準備なしで受験しますが、書類選考の時点で不合格。9月の2回目の募集でも不合格となります。
『慶応で野球をしてプロ野球選手を目指す』
そんな新な夢を抱き、浪人を決意します。
そして、毎日予備校に通いながらも水曜日と土曜日の半日だけは時間を捻出して、バットを振るという生活を送り、見事合格!
そして、意外に思われるかもしれませんが、スポーツ推薦の無い慶応大学に限って言えば、浪人して野球部に入ることはそんなに珍しいことではありません。
2016シーズンのメンバーでいえば、内野手の倉田直幸選手なども浪人の末に慶応大学に入学しています。
浪人生が多いということはその分、周りの理解があります。
このことは岩見雅紀選手にとっては幸運なことでした。
慶応大学野球部の大久保監督も
「(浪人組は)2年かけて体力を戻し、作ると思えば、チャンスは短いかもしれないが決して遠回りではない」
と言います。
そして監督の思惑通りに岩見選手は大学3年の春からレギュラーになり、昨年春・秋のリーグ戦で
22試合 3割2分8厘 7本塁打 23打点
と大活躍し、また大学4年生となる今年は、プロのスカウトにアピールできるラストイヤーです。
いっぱいホームランを打って、プロ野球の世界へと羽ばたいていってほしいですね!!