立命館大学の東克樹投手が、関西大学戦でノーヒットノーランを達成!
ランナーは初回にフォアボールで一人を出しただけで、6者連続を含む毎回の17奪三振。
東克樹投手は、昨年、春の京都大戦でもノーヒットノーランを達成しており、関西学生リーグでは、同じ投手が2度達成するのは「史上初」です!
球速も、それまで最速148km/hだったのが、この試合で4km/hも更新する152 km/hを記録しました。
これまでは、東投手は、「身長170cm」とプロ野球選手を目指すには少し小柄だったため、それほど注目度は高くありませんでしたが、これで一気にドラフト1位候補にまで上がってきたのではないでしょうか?
また、東京大学の宮台康平投手や亜細亜大学の高橋遥人投手と争う「大学ナンバー1左腕」の称号にも一番近い存在となりました。
東 克樹(あずま かつき)
生年月日 1995年11月29日生まれ
身長 170cm
体重 74kg
投打 左投げ左打ち
血液型 B型
出身 三重県四日市
経歴
三重クラブ野球少年団→ 四日市トップエースボーイズ→愛知工業大学附属名電高 →立命館大学
東投手は、三重北小学校1年から「三重クラブ野球少年団」で野球を始めました。最初のポジションは一塁手と外野手で、3年から投手に転向します。
大池中では「四日市トップエースボーイズ」に所属。
中学3年生の夏には「NOMO JAPAN」のメンバー15人の一人に選出されています。
その後、高校は名門・愛工大名電に進学。
愛工大名電といえば、イチロー選手、工藤公康(現ソフトバンク監督)など、多くの一流選手を輩出している高校ですね。
東投手の一学年上にも、濱田達郎投手(中日ドラゴンズ)がいました。
高校2年の春・夏と甲子園に出場するが、登板機会は無し。
高校3年の夏、2年連続甲子園出場を達成し、1回戦で先発するも逆転負けを喫します。
大学は、立命館大学に進みます。
1年春からリーグ戦から出場。
大学の2年先輩には、巨人のドラフト1位(2015年)・桜井俊貴投手がいて、
「ピンチでも動じないところは見て盗んでいました」と、桜井のマウンドでの立ち居振る舞いを在学中から参考にしていたそうです。
東克樹投手の特徴は、最速152 km/hの球速もそうですが、それ以上にコントロール!
左の本格派というと、「球は速いが、コントロールに難がある」投手が多いものですが、東投手は
「僕よりコントロールの良い投手を見たことがない」
と発言するなど、かなりの自信をもっています。
実際、大学生になってからの、一試合平均の四死球の数は、「2」未満です。
これは、かなり凄い!記録です。
東投手の目標とする投手は、ヤクルトの石川雅規投手。
石川投手も身長167 cmと東投手と同じく小柄な投手ですね。
でも、石川選手は、コントロールがいいところは、東選手と共通していますが、ストレートの球速は140km/h前後と、そこまで速くなく、本格派の東投手と違って、変化球中心の技巧派の投手です。
個人的には、東投手がプロに行ったら、
先発ならば、右左の違いはありますが、身長169cmと小柄ながら、最速153km/hのストレートを投げる楽天の美馬学投手か、
リリーフならば、同じ楽天で身長174cm、最速150 km/hの松井裕樹投手のようなタイプになるような気がします。
どちらにしても、スピードとコントロールを兼ね備えているので、プロで活躍する可能性はとても高い投手です。
どのチームに行くのかな? 一年目から、どのくらい勝てるのか?
早くもそこまで想像したくなる、とても楽しみな選手です。