4月になり、全国各地で大学の野球のリーグ戦で熱い戦いが開催されています。
今年、私が注目する大学生投手が2人います。
一人は、東京大学の宮台康平投手で、もう一人は早稲田大学の大竹耕太郎投手です。
現在、大学4年生の左投げの投手で、文武両道という言葉がぴったりの2人。
昨年は怪我に苦しんで、今シーズンに復活を期しているという点でも似ています。
宮台投手のほうは、東京大学初のドラフト1位もあるのではないかとニュースにもよく取り上げられていますが、大竹投手も大学1、2年生の頃は、ドラフト1位間違いなしといわれた好投手です。
名前:宮台康平
生年月日:1995年7月1日
身長:178cm
体重:84kg
投打:左投げ左打ち
出身高校:県立湘南高校(偏差値73)
ストレート最速:150km/h
名前:大竹耕太郎
生年月日:1995年6月29日
身長:182cm
体重:72kg
投打:左投げ左打ち
出身高校:県立済々黌高校(偏差値71)
ストレートの最速:140km/h
大竹投手は、そこまでスピードはありませんが、コントロールよく、球のキレと駆け引きでバッターを打ち取って行く、いわゆる、バッターの打ち取り方、勝ち方を知っている投手です。
同じ早稲田大学出身の和田投手(ソフトバンク)に似たタイプといえるでしょう。
一方の宮台投手は、大竹投手と反対に、コントロールはそこまでありませんが、左腕から放たれる最速150km/hの荒れ球で、相手に的を絞らせないで三振を獲って行くタイプです。
プロ野球選手で似たタイプを挙げるとしたら、「暴れ馬」といわれることもある中田投手(ソフトバンク)が近いでしょうか。
早稲田大学に進学してからは、1年生の時から主力として活躍し、2年生の時にはエースとして、全日本大学選手権大学日本一も経験しています。
しかし、その後、右膝のケガなどから不調に陥ります。
大学4年生の春の時点では、まだ、本来の調子を取り戻せていません。
早稲田大学というチームは、野球の名門であるがゆえに、どうしても試合数が多くなり、ケガ人が多くでなりがちな点が残念なところです。
過去にも、日大三高で日本一を達成し、早稲田大学に進学した吉永健太朗選手(現・JR東日本)なども、入学当初は4年後のドラフトでは1位が間違いないと言われていましたが、相次ぐケガなどから不調に陥り、結局、大学卒業の時点ではプロ入りすらなりませんでした。
一方、宮台投手は、高校時代はチームとしては、神奈川県大会ベスト8が最高ながらも、個人としては、神奈川選抜にも選ばれるなど注目を集めていました。
その後、現役で東京大学文科Ⅰ類に合格!
さすがに、受験のためのブランクもあり、1年生から即戦力というわけにはいきませんでした。
しかし、その分じっくりと体力づくりができ、高校3年生時には130km/h台だったストレートの球速も、大学3年生の夏には150 km/hまで上がります。
大学日本代表にも選ばれるなど一躍注目を集めるようになりますが、大学3年生の秋には左肩痛に悩まされ、公式戦は1イニングしか投げることができませんでした。
そして、冬から春にかけて、左肩に負担のかからない新しいフォームに変更して、大学ラストイヤーの今シーズンに臨みます。
今のところ、プロ野球のスカウトの評価は、宮台投手は外れ1位から2位ぐらいで、
大竹投手のほうは、ドラフトで指名があるかどうかボーダーライン上といわれています。
個人的な意見としては、プロに近いのは、宮台投手かもしれませんが、プロで活躍する可能性が高いのは大竹投手のような気がしないでもありません。
今年のドラフトでは、ぜひ両投手とも指名されて、プロで活躍してもらいたいものですね。