今年の大学生投手というと、
東大・宮台康平投手、
亜大・高橋遥人投手、
立命館大・東克樹投手など
左投げの投手ばかりが注目されていますが、
大学生の右投げの投手にも素晴らしい投手はいます。
一人あげるとすれば、やはり、中央大学の鍬原拓也投手が一番ではないでしょうか。
「鍬原」と書いて、「くわはら」と読みます。
日本でおよそ60人しかいない、とても珍しい苗字なんだそうです。
鍬原投手はすでに全12球団のスカウトからマークされており、
広島の苑田聡彦スカウト統括部長
「(楽天)の則本みたい」
中日の中田宗男スカウト部長
「前でボールをたたけるし威力がある。常時低めに集められたら、1位候補」
巨人・岡崎スカウト部長
「今年の候補では上位に入る」
と、このまま大きなケガなどなければ、プロ入りは確実なようです。
タイプとしては、身長が175cmと少し小柄ながら、最速152km/hのストレートを投げ、三振の獲る本格派なところから、楽天の則本投手に似たタイプだといわれることが多いです。
楽天に入団して以来、毎年二桁勝って、日本代表でもある則本選手に例えられるなんて、鍬原投手に対するスカウトの期待の大きさを感じられます。
プロフィール!
鍬原 拓也 (くわはら たくや)
生年月日 1996年3月26日
身長 175cm
体重 78kg
出身 奈良県御所市
投打 右投げ右打ち
経歴 ホワイトイーグルス→橿原磯城シニア→北陸高校→中央大学
鍬原投手は、大正小2年生から「ホワイトイーグルス」で野球を始めました。最初は投手兼遊撃手としてプレーしていました。
大正中時代はでは「橿原磯城シニア」に所属し、その頃は、投手兼外野手でした。
高校は、福井県の北陸高校に進学し、1年夏からベンチ入りし、2年秋からエースとなります。
しかし、県ベスト4が最高成績で甲子園出場経験はありません。
高校時代からプロから注目される存在でしたが、鍬原投手はプロ志望届を提出せず中央大学への進学を選びました。
中大では1年春のリーグ戦で早くも初登板を果たすと、その後も、リリーフとして、活躍します。
2016年の春のリーグ戦で、中大は開幕から8連敗するなど早々と最下位が確定してしまいました。
そこで、青学大との一部と二部の入れ替え戦に向け、投手陣のテコ入れのために、それまでリリーフしかやっていなかった鍬原投手が先発に回されることになりました。
鍬原投手はこの起用に見事、完封で応え、中大の一部残留に貢献しました。
また、リリーフよりも勝敗に対する割合が大きい先発を任されることにより、鍬原投手にも、
「自分の結果より、チームの勝利を優先するようになる」
「他の選手に積極的にアドバイスを贈るようになる」
などの心理的成長が芽生え、プレー面にも更なる成長を見せるようになりました。
鍬原拓也投手の一番武器はシンカー。
シンカーは、プロではソフトバンクの摂津投手や、ロッテの石川投手が武器にしている球種ですね。
鍬原投手のシンカーは、サイドスローだった中学時代に左打者対策のために覚えたそうで、その後、肘を痛めて、投げ方をスリークォーターに変えてからも、
「困ったときは、シンカーで空振りもストライクも取れる」と本人がいうほど自信のあるボールになっています。
鍬原投手をドラフトで指名しそうな球団ですが、
中央大学で有望な選手は、阿慎之助選手、亀井義行選手、澤村拓一選手など巨人に指名されることが多いですね。
やはり、鍬原投手も巨人に指名されることが有力だと思われます。
その他でしたら、鍬原投手に対するスカウトのコメントを見ると、中日も熱心な気がします。
鍬原投手は女手一つ母・佐代子さんに育てられたそうで、グラブには、「親孝行」の文字が刺しゅうされています。
鍬原投手「プロに行って、母に恩返したい」とも語っており、
なんとなくですが、TBSの毎年恒例のドラフト特番あたりに出演する可能性が高い選手でもある気がします。
鍬原投手の進路とともに、これからの活躍は楽しみです。