天皇陛下の譲位と皇太子さまの新天皇即位に伴って選定される新元号を4月1日午前11時半に公表されます。
「平成」が発表された時と同じように、菅官房長官が揮毫(きごう)された新元号を掲げる形式で発表されます。
また、正午からは、安倍首相が新元号に込められた意味を説明する「首相談話」を発表します。
さて、どんな文字になるんでしょうか?
そして、私が気になったのが、発表される時に紙に書かれた文字は誰が書くんでしょうか?
「平成」の時も達筆な文字が話題になりました。
この「平成」を書いたのは、総理府(現内閣府)で当時、首相が出す辞令などを書く「辞令専門官」を30年近く務めた、書家の河東(かとう)純一氏です。
辞令専門官とは?
内閣府大臣官房人事課辞令係に所属し、書家級の腕を持つ職員。
専門で政府の辞令を書く仕事です。
河東純一経歴・プロフィール
- 1969年(昭和44年) – 大東文化大学文学部卒業。
- 1974年(昭和49年) – 総理府入府。
- 1980年(昭和55年) – 総理府辞令専門官。
- 2001年(平成13年) – 内閣府辞令専門官。
- 2007年(平成19年) – 国家公務員を退官。
河東氏は茨城県にて生まれ育ち、大東文化大学第一高等学校在学中に書家を志し、毎晩100枚近く書き続けるなど修練を重ねた。
同校卒業後は大東文化大学の文学部中国文学科に進学し、学生時代は、大東文化大学の教員だった永井暁舟や松井如流らの薫陶を受けた。
2007年(平成19年)3月31日付で退官した後は埼玉県にて書道教室を主宰しています。
退官後も、河東の書はさまざまな場面で用いられていて、例えば、総理大臣官邸では国外からの賓客に対して風呂敷を贈呈しているそうですが、その風呂敷にも河東氏の書がデザインされています。
また、官公庁以外では、母校である大東文化大学のロゴマークに、河東氏の書が用いられています。
新元号を書くのは?
現在、河東氏は退官しているので、今回文字を書くのは、河東氏と言うことはありませんが、官邸には「辞令担当」を務める書家の職員が複数人いるので、この中から抜擢されそうだと言うことです。
河東氏は
「発表当日は、総理府で新元号を待っていた。そこに届いたのは(鉛筆で書かれた)『平成』のメモのみ。無我夢中で、平成の意味を考える余裕もなく、書いた」
と語っています。、
追記:今回「令和」の文字を書いたのは、内閣府辞令専門官で書家の茂住修身さんということがわかりました
名前:茂住修身(もずみおさみ)
生年月日:1956年
年齢:62歳
出身:岐阜県飛騨市古川町
職業:内閣府辞令専門官
学歴:大東文化大学
今のところ、これ以上のことは分かっていませんが、茂住さん、大役でしたね。
そして、「令和」の文字、美しかったですね!