国語教師・太宰府から読解力を身に着ける特訓を受けている天野と早瀬。今回は走れメロスの要約にチャレンジします。。。
もくじ
走れメロスの要約にチャレンジ
8つのキーワード
太宰府先生からの課題は走れメロスを8つのキーワードを入れて100字以内に要約すること。8つのワードは以下の通り。
- 那智暴虐の王
- 信じる
- 友
- 人質
- 諦める
- 約束
- 仲間
- メロス
制限時間は10分。難しい課題を課す太宰府の指導を失敗から学ばせるスタイルではないかと推測する水野。実際に天野・早瀬は悪戦苦闘。キーワードの使い方、使う順番、動詞の主語を誰にするのかなど悩んでいるうちにあっという間に10分が経過します。
結果、早瀬はキーワードの使い方が間違えてしまい、天野はキーワードを全て使っておらず、深いため息をついてしまう太宰府先生。
要約問題の攻略法その1
キーワードの並べ替え
1.時系列順
物語に登場するキーワードを、
- メロス
- 那智暴虐の王
- 信じる
- 友
- 人質
- 諦める
- 約束
- 仲間
という風に時系列順に並べる方法。
2.主語述語方
登場人物とそれに繋がる言葉を並べていく方法。
- メロス:信じる→諦める→約束→仲間
- 那智暴虐の王:信じる
- 友:人質
人物の状況や変化をまとめることでわかりやすくなるんだとか。
要約問題攻略法その2
ワード同士を繋げる
→でワードを結び、→自体を言葉にして短文を作ってみる。
那智暴虐の王→信じる
那智暴虐の王は人を信じることができない。
メロス→友
メロスは友を人質にした。
といった具合。特に主語を補うことを意識。冒頭に主語を持ってくると短文は作りやすくなるそう。
太宰府的要約のテクニック
例えるならお寿司!
要約のテクニックは、
- 短文をたくさん作る
- あとは並べ替えるだけ
これを料理に例えるとお寿司!
- キーワードのシャリに
- キーワードのネタを合わせて
- 短文というお寿司にして
- 次々と並べる
太宰府語録
キーワードを入れた短文を繋いで文章を要約することは、寿司を彩りよく飾ることと共通しているのです。
太宰府先生の回答例
メロスは那智暴虐の王に刃向かい処刑されそうになるも、セリヌンティウスを人質に猶予をもらう。一度は諦めるも、友との約束を思い戻ってきた彼を見て、人を信じることを知った王は改心し2人の仲間になる。
東大受験には要約問題が多い?
太宰府先生曰く、東大受験ではキーワードを入れる要約問題が数多く出されるため、要約力は強力な武器になるとのこと。実際に、2018年の世界史の問題でも「文章を読んでキーワードを使って内容を説明しなさい」という問題が出題されたそう。東大合格を目指す人にとって要約力はマストですね。
本当の要約力を身につけるためには?
あらかじめキーワードが提示された状態での要約ではなく、自分でキーワードを見つけ、それを使って要約してこそ本来の読解力だと言う太宰府先生。
そして次回、キーワードを見つけるテクニックが明らかに!!
感想
母国語である日本語・国語の話を読んでいるはずなのに、なかなか頭に入ってこないのは何でだろう(笑)
わかりやすく読み取れるはずの漫画というメディアだというのに、太宰府先生の小難しいロジックを理解するのに一苦労。
だけど、逆に言えばそれだけ日本語に対して汗をかいてないってことなんでしょうね。
考えることをやめてしまえば鈍っていくばかり。天野・早瀬とともにがんばって太宰府先生に食らいついていきましょう!