2017年プロ野球、ブレイク候補選手。
今回は読売ジャイアンツ編として、宇佐見真吾選手をご紹介したいと思います。
名前:宇佐見真吾(うさみ しんご)
出身地:千葉県松戸市
生年月日:1993年6月4日
身長:181cm
体重:87kg
利き腕:右投げ左打ち
ポジション:キャッチャー
プロ入り:2015年ドラフト4位
年棒:800万円(2017年)
経歴:柏市立柏高等学校→城西国際大学→読売ジャイアンツ (2016 – )
幸谷小学校在籍時にソフトボールを始め、小金南中学校では軟式野球部に所属していた宇佐見選手。
立柏高校では2年秋から正捕手を務めるものの、最高成績は県大会8で、甲子園に出場することはありませんでした。
宇佐見選手が注目されるようになったのは、城西国際大学に進学後だと思います。
1年春からリーグ戦に出場し、1年秋と2年春にベストナインを受賞。
4年は主将になり、更に「2015年夏季ユニバーシアード」の日本代表に選出されて、金メダル獲得に貢献しました。
そして2015年10月22日に行われたドラフト会議で、読売ジャイアンツから4位指名を受け、入団しました。
宇佐見選手のウリと言えば、長打力と強肩です。
特に長打力は、2017年にブレイクするにあたって、キーとなるアピールポイントでしょう。
昨年、巨人の正捕手は強肩がウリの小林誠司が務め、捕手として唯一規定打席に達しました。
今年行なわれるWBCにも、日本代表として選ばれています。
しかしながら、規定打席に達した選手の中で打率が最下位(2割4厘)と、打撃に課題があります。
目標選手に、同じ千葉出身で右投げ左打ちと、共通点の多い『阿部慎之助』選手を挙げています。
阿部選手と言えば、打てる捕手としてチームを長年支えてきた、球界を代表する選手ですよね。
チームとしても、待望の捕手と言えるでしょう。
1年目だった昨シーズン、宇佐見選手は1軍に上がることができていません。
本人も、
「(プロの)ボールのキレや変化球の精度についていけなかった」
と話すように、41試合で打率.198本塁打0打点4と、結果を残せませんでした。
しかしながら、
「最後のフェニックスとかは(ボールが)見えてきた」
と話しており、順調に成長しているのが分かります。
ソフトバンクとのファーム日本選手権でも、「8番・捕手」で出場し、ヒットを放っています。
また、11月25日から台湾にて行なわれていた「2016アジアウインターベースボールリーグ」にも、NPBイースタン選抜として派遣さました。
そして特大のホームランを放つなど、17試合で打率.310本塁打1と、限られた出場機会の中で結果を残しています。
ある程度「慣れ」が必要で、ルーキーイヤーから活躍できる野手は少ないですから、今年の成績はそこまで気にする必要はないでしょう。
1年目の経験を活かし、適応することができれば、大幅な成績向上が期待できます。
それに守備面に関しても、強肩だけの選手ではありません。
秋季キャンプでは小林選手と同じメニューをこなし、高橋監督は目に留まった選手を聞かれた際に宇佐見選手を挙げ、
「キャッチャーの捕る投げるの技術は良いものがあるなと思います」
と、守備に関しても評価する答えをしています。
先日、春季宮崎キャンプメンバーが発表されました。
亀井善行外野手、橋本到外野手など、1軍の常連選手が2軍キャンプに振り分けられている中、宇佐美選手は1軍キャンプに選ばれています。
これは当然、実力が分かっている選手ではなく、新戦力をチェックしたいという首脳陣の意向もあってのことでしょう。
しかしながら、これは宇佐見選手にとっては大きなチャンスです。
宇佐見選手も、
「必死に食らいついてやっていく」
と決意しています。
ライバルは小林選手を筆頭に、ベテランの相川亮二選手や実松一成選手でしょうか。
若手捕手でも、鬼屋敷正人選手、河野元貴選手が、昨シーズンは宇佐美選手より多くマスクをかぶっています。
超えなければいけな選手は多いですが、しかしながら決して劣っているとは思いません。
長打力に関しては、既に正捕手の小林選手より上だと思います。
肩に関しても、小林選手に負けていません。
しかも今年は、小林選手がWBCでチームを離れることもあり、
「オープン戦とかに出られるチャンス。なんとしても結果を出さないと」
と本人が話している通り、飛躍する大きなチャンスが巡って来ています。
開幕までに小林選手にはない長打力をアピールできれば、開幕1軍はもちろんのことを、レギュラー奪取も大いにあり得ると期待しています!