もう~いくつ~寝ると~バレンタインデ~。
あげる人も、もらう人も悲喜こもごも。
でも、あげない人も、もらえないひとも、今、世界が最も注目するパティシエ・ショコラティエのひとり「小山進」さんについては知っていてほしい!
1964年2月6日に京都で生まれた小山進(こやま すすむ)さんは、
洋菓子職人をしていた父に憧れ、同じ道を進むために「大阪あべの辻調理師専門学校」に進学、卒業後は神戸「スイス菓子ハイジ」入社しました。
ただ母親は、
「製菓職人なんて朝は早いし、お金にもならないからあなたはなるんじゃないよ」
と言って、父と同じ洋菓子職人になることには反対だったそうです。
母親としては、息子にはいい大学を出て、一流会社に就職してほしいと願っていたのでしょうね。
製菓職人になることを伝えた時の、母の悲しい表情は今でも脳裏に焼き付いているそうです。
しかし同時に
「母の夢を壊してまで挑戦するのだから、必ず成し遂げる!」
と小山さんの原動力にもなりました。
神戸のスイス菓子ハイジでは、最初は喫茶部門に配属されました。
ケーキを作りたい。という気持ちを堪え、今の職場でお客さんを喜ばせる方法を考えた小山さんは、トーストに添えるバターをバラの花のようにして提供するようになります。
それが、ハイジの社長の目に留まり、念願かなってケーキつくりの部門に異動。
パティシエとしてのキャリアをスタートさせました。
この、バターをバラの形にするというのは、洋菓子職人だった父がやっていたのを見て、習得した技だと言います。
2000年に小山さんは会社を辞めて、独立します。
きっかけは長男の病気でした。
腎臓病だった長男の医療費による借金は600万円を超えていたそうです。
自分の夢ではなく、子供のための独立なんて、小山さんの人柄が表れていますね。
2003年には兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」をオープンします!
都会ではなく、兵庫県三田市を選んだ理由は、少年時代に夏休みを過ごした祖母の家のあたりに景色が似ていたからでした。
ケーキ職人部門で何度も優勝し、有名パテェシエの仲間入りを果たしました。
特に2001年に行われた「TVチャンピオン」グランドチャンピオン大会決勝の中で「小山ロール」が誕生します。
小山ロールの特徴は、何と言っても生地の食感。
究極なまでにふわふわ、そしてモッチリ。
変わった材料は使っていませんが、分量の比率がほかのロールケーキとはまったく違うため、材料を合わせる作業が肝だそうです。
現在も小山ロールは多い時には1日に1600本売れることも。
ちなみに1本1404円(税込)。
小山ロールだけで、なんと1日約224万円の売り上げです!
オープン当初は300坪だった「パティシエ エス コヤマ」の敷地も、パン工房やカフェなども次々に併設され、現在は1500坪まで増えました。
ちょっとしたアミューズメントパークみたいになっています。
人気パティシエということで、支店を出さないかという話しは山のようにあるそうですが、全て断られています。
その最大の理由は、およそ800あるという商品の一つ一つを小山さんが自分でチェックしないと気が済まないからなのだと言います。
ものすごいこだわりです……。
でも、だからこそ美味しいのでしょう。
オンラインショップがありますので、お店まで行けない方はそちらでご購入ください。
ただし、小山ロールは消費期限が当日なので、配送不可です。
受け渡しは店舗限定となります。
お店まで行けない私にはがっかり……。
私も小山ロール、食べてみたいなぁ~。
パティシエ エス コヤマ
住所:〒669-1324 兵庫県三田市ゆりのき台5−32−1
電話番号:079-564-3192
営業時間:10:00~18:00
定休日:店舗カレンダーに準ずる
アクセス:JR新三田駅からバスで神姫バス44系統「ゆりのき台公園前行き」乗車 バス停「ゆりのき台郵便局前」降りてすぐ。
駐車場:100台(普通車)
オンラインショップはこちら!