8月7日から行われる第99回全国高校野球選手権大会。
全国のトップを切って、沖縄県の興南高校が甲子園出場を決めました。
その興南高校には、「怪物1年生」、「琉球のドクターK」、「島袋(現ソフトバンク)二世」と早くも様々な呼び名で表現されるものすごい1年生投手がいます。
その投手の名前は、宮城大弥投手!
背番号は11ながら、実質エースとして沖縄県予選全6試合で登板し、
計22回1/3で、
防御率0.40 、奪三振34、奪三振率13.70。
というすばらしい成績を収めています。
過去にも江川卓さんや荒木大輔さん、桑田真澄さんなどスーパー1年生と呼ばれた投手たちがいましたが、三振数、奪三振率ともに彼らの1年時の地方大会を上回っています。
特に凄かったのが沖縄県大会決勝で、この時が高校に入って公式戦では初めての先発でした。
しかも、監督から先発を告げられたのは、なんとその日の朝だったそうです。
しかし、宮城大弥投手は「驚きはなかった。自信はあった」と言い、その言葉のとおり、この試合で自己最速の142キロをマークし、13奪三振1失点で完投勝利をおさめました。
まだ、1年生なのに「ドクターK」だけでなく、「強心臓」も持っているなんて凄すぎますね。
球種は、
ストレート、スライダー、カーブ、シュートという情報がありました。
このまま3年生まで成長を続けて行けば、どれほどの選手になるのでしょうか。
名前:宮城大弥(みやぎ ひろや)
生年月日:2001年8月25日
身長:173cm
体重:70kg
出身:沖縄県宜野湾市
投打:左投左打
家族:両親、兄3人、姉3人、妹1人
経歴:志真志ドラゴンズ→宜野湾ポニーズ→興南
目標:3年夏までに150キロを出すこと
将来の夢:プロ野球選手
好きな球団:ソフトバンクホークス
宮城大弥投手が野球を始めたのはとても早く、なんと4歳!
近くの小学校のグランドから聞こえてくる音に興味を引かれ、行ってみると野球の練習をしていたそうです。
楽しそうだったので、すぐさまチームに入れてもらいました。
その時のチームが「志真志ドラゴンズ」。
メンバーは小学4年生以上の部員ばかりで、低学年の部員すらいなかったそうです。
その後、嘉数中学校時代は「宜野湾ポニーズ」でプレーし、中学3年の時にはエースとして全国大会で優勝しました。
また、「侍ジャパンU-15代表に」も選出され、「U-15ベースボールワールドカップ2016」の準優勝に貢献しています。
まだ15歳にして、「甲子園出場」、「全国大会優勝」、「日本代表」と順風満帆な野球人生を歩んでいるようにみえる宮城投手ですが、これまでには、野球生命に関わるようなケガを乗り越えてきています。
小学5年の時に、それまでの投げ過ぎが原因で左肘を剥離骨折し、医者から『2年間はボールを握ってはしけない』と言われてしまいました。
その時に宮城投手が取った行動が、普通の人と違います。
宮城投手はそれまで左投げだったのを右投げに変えて、野手として野球を続けました。
中学1年の時には、右投手として試合で投げたこともあります。
漫画『MAJOR』の主人公・茂野吾郎も中学時代に肩を壊して、右投げから左投げに転向していましたが、現実の世界にもこんな中学生がいるんですね。
その後、中学2年で完治すると、再び左投げに戻し、エースとして復活。
前述のように全国大会で優勝しています。
今年、甲子園で注目を浴びること間違いなしの宮城大弥投手。
甲子園での活躍を期待します。
ただ、宮城大弥投手は、今年だけでなく、これからも野球人生は長いですから、ケガだけには気を付けてほしいですね。