今年の福岡県の高校野球界で台風の目となりそうなのが、「真颯館(しんそうかん) 高等学校」です。
そして、その高校に“九州の大谷翔平”とも呼ばれる、投げては最速146km/h、打っては高校通算25本塁打、走っては50m5.9という、エースで四番の将来がとても楽しみな選手がいます。
その選手の名前は「高木渉」
マンガやアニメが好きな人でしたら、「高木渉」という名前を聞いて、『名探偵コナン』にでてくる「高木刑事」を思い出す人もいるでしょう。
今回紹介したい高木選手は、その高木刑事と同姓同名の「高木渉」という名前です。
ちなみにアニメ『名探偵コナン』の「高木渉」役の声優さんの名前も「高木渉」さんという方なのですが、これは偶然ではありません。
実は、アニメ初期の頃、「高木刑事」は、特に名前のついていないモブキャラ(重要ではない登場人物のこと)の刑事に過ぎませんでした。
しかし、ある放送回で、目暮警部が「君、名前は?」とその“名前の無い刑事”に対して問いかけたときに、その“名前の無い刑事”の声を当てていた高木渉さんが、「高木です」と自分の名前をアドリブで言ったところ、それがそのまま、“名無しの刑事”の名前になってしまったという逸話があります。
そして、それが原作にまで波及し、高木の出番が増えて人気キャラとなっていきました。
……と、少し脱線が長くなってしまいましたね(汗
では、本題の高木渉選手のプロフィール。
名前:高木渉(たかぎわたる)
身長:180cm
体重:75kg
投打:右投げ左打ち
守備位置:投手&外野手
出身:福岡県朝倉市
高木渉選手は、朝倉市立福田小学校3年生の時からソフトボールを始め、南陵中時代は「球道ベースボールクラブ」でプレーしていました。
中学生の時から130km/h中盤のストレートを投げていた高木選手は、高校進学の時には多くのスカウトが訪れました。
そして、その中から高木投手が選んだのは「真颯館」という高校野球ではあまり聞かない名前の高校でした。
「真颯館(しんそうかん) 高等学校」というのは、北九州市小倉北区にある私立の高校で、1999年までは、「九州工業高校」という名前でした。
「九州工業高校」時代は、1970年、1994年と2度の甲子園出場もしていますが、最近は低迷が続いています。
高木選手が、そんな「真颯館」を選んだ理由は、「真颯館」の末次秀樹監督の存在があったからで、
「末次監督は自由ケ丘を甲子園に導いた有名な監督だということは知っていました。この監督の下でやりたいと思ったんです」
と答えています。
末次秀樹監督は、自身が高校生の時に2度甲子園に出場しており、「8打席連続安打」という大会記録も樹立されています。
高校卒業の時には、ドラフトで日本ハムから3位で指名されますが、拒否して中央大学に進学しました。
その後、社会人野球でプレーし、母校の柳川高校のコーチを経て監督となりました。
監督としても、柳川高と前任の自由ケ丘高で甲子園出場を果たしている名監督です。
そして、2013年から現在の真颯館の監督に就任されています。
高木選手は、高校入学後、1年生から一塁手でレギュラーを獲得すると、2年生からは、エースで四番として、チームを引っ張ります。
2年の夏には、優勝した九州国際大付高に敗れはしましたが、ベスト4という好成績に貢献しました。
気になる高木選手のプライベートについてですが、
「高木渉 彼女」で検索すると、「佐藤美和子」と出てきます。
これは、『名探偵コナン』高木刑事の彼女さんですね。この2人もそろそろ、結婚してもいいのではないでしょうか。
高木選手の活躍と同様に気になりますね。
高木選手の進路については、本人が「将来はプロに行きたい」と言っていますのでプロ入りは確実と思われます。
真颯館の末次秀樹監督は、前任校の自由ケ丘時代に武田健吾(オリックス)選手をプロへ送り出していますが、その武田選手と比べても
「高木の方が断然上。スケールが違う」
と言われています。
オリックスの武田健吾選手といえば、現在ブレイク中の選手ですが、その選手より、さらにすごいと言い切るなんて、よほど高木渉選手の実力に自信があるんでしょうね。
今から高木渉選手のプロでの活躍が楽しみです。
できれば、地元のホークスに入団してほしいな。