夜回り先生こと水谷修さん。
繁華街を彷徨う少年少女に精力的に向き合い、多くの子どもたちを救ってきました。
その水谷修さんが最近アップしたブログから「大丈夫なのか?」「もしかして鬱なのか?」など心配の声が上がっています。
ガンと戦った過去もある水谷さん。
現在の状況を調べてみます。
水谷修プロフィール
水谷修さんは、1956年5月8日神奈川県横浜市生まれ。
幼少期を山形県南陽市で過ごす。
神奈川県立横浜翠嵐高等学校、上智大学文学部哲学科卒業。
その後、横浜市にて、長く高校教員として勤務。
12年間を定時制高校で過ごす。
高校教諭時代に夜の繁華街をパトロールする活動を始め、繁華街をさまよう少年少女たちと向き合い「夜回り先生」と呼ばれる。
教員生活のほとんどの時期、生徒指導を担当し、中・高校生の非行・薬物汚染・心の問題に関わり、生徒の更生と、非行防止、薬物汚染の拡大の予防のための活動を精力的に行っている。
水谷修先生の現在は?
現在は、水谷青少年問題研究所所長、花園大学社会福祉学部臨床心理学科客員教授をしていらっしゃいます。
また、一方で全国各地からのメールや電話による様々な子どもたちからの相談に答え、子どもたちの不登校や心の病、自殺などの問題に関わっていらっしゃいます。
ガン・悪性リンパ腫・胸腺腫を発症!
水谷さんは、24年間夜回りをしている間に体はボロボロになったそうです。
また2013年から2014年にかけて胃と腸のガン手術を4回も受けたそうです。
当時のブログにもこのように書いてあります。
今、病院です【2013年3月14日】
昨日から入院しました。
今日の午後手術となります。今朝、手に点滴がつけられました。何か点滴をつけられると、病人になった気分です。
今日の夕方には、手術も終わり、三日もすれば動くことができるようになります。一週間で退院する予定です。そういえば、今朝医師にほめられました。精神力が強いですねと。それはそうだと思います。何度も修羅場をくぐっています。日本刀を突きつけられ、拳銃を向けられ、殺すと囲まれ、指をつぶされ・・・。もう少々のことでは、びくともしません。
ただ、苦笑いが出るだけです。手術の様子を見たいので、麻酔はなしでとお願いしたら、さすがに、それは無理ですと止められました。いい勉強になると思ったのですが。
さて、手術に備えます。
詳しいことは書いてありませんでしたが、長期の療養をしていないことから早期のガンだったのではと言われています。
しかし、水谷さんはガンになる前から血液の病気である悪性リンパ腫を発症し余命宣告を受けているのです。
また胸腺腫も発症しているということなので水谷さんは身体中を病に蝕まれていると言っても過言では無いでしょう。
しかし本人は「死ぬのは恐くない。自分がいることで活躍できない人がいるかもしれないから、自分が死ぬことでその人の活躍する場所ができるならいいじゃないか」とおっしゃっています。
最近のブログの内容!うつ病発症?
こんなに素晴らしい考えと行動をしてきた水谷さんですが、最近のブログでは
さようなら【2019年8月21日】
さようなら。
哀しいけど
さようなら。
もう、疲れました。
これで、このホームページは閉じます。
さようなら。
さようなら、哀しい【2019年8月21日】
私に相談している人の何人が私の本を読んでくれているのか。
誰かから聞いて私に相談。
でも、それは哀しい。
ただひたすら続く何百本の日々の相談。
私の本を読んでくれればそこに答えが。疲れました。
「疲れました」
「さようなら」
今までの水谷さんでは考えられないような言葉です。
これにより水谷さんが鬱になっているのでは無いかという見方もありますが、もしかしたら、病気のための薬の影響ということもあるのでしょうか?
どちらにしても今まで多くの少年少女を救ってきた水谷さん。
どれだけ命を削ってこられたのかははかり知れません。
毎日届く膨大な相談のメール。
一人一人を救うなんて、水谷さん一人では到底無理ですよね。
今はただ水谷さんには自分のことだけを考えてゆっくり休んで頂きたいです。
水谷修名言集
水谷さんは多くの素晴らしい言葉を発していらっしゃいます。
この言葉に救われた方も多いのでは無いでしょうか?
一部をピックアップします。
・「もし花を咲かせることなく、しぼんだり枯れたりする子どもがいれば、それはまぎれもなく大人のせいであり、子どもはその被害者だ」
・「弱い自分を見せて下さい。1人でも多くの人に見せてください。そのとき優しく受け止めてくれた人が、あなたの本当の友達です」
・「もうがんばらなくていいんだよ。もう十分がんばりました。ゆっくり休もう。そしてゆっくり待とう。明日は自然にやってきます」
・「死を語る人へ、死を意識している人へのお願いです。 死は、人に語るものではありません。 死は、考えるだけ無意味です。人は必ず死にます。死は、自然に受け入れるものです。生きて生きて生き抜いて、死を迎えるべきものです。 過去や今も同じです。語るものではありません。語ってもどうしようもない。すべてを、過去も今も受け入れましょう。」
・「もう考えなくていいんだよ。考えて答えの出ることはすでに答えが出ています。答えが出ないから苦しんでいる。考えること止めよう。」
・「かつて、子どもは、十褒めて一叱れ!という名言があった。これを実践している保護者や教師はどのぐらいいるだろうか。せめてひと言だけでいいから、身近にいる子どもに、愛のある優しい言葉をかけてあげてほしい」
・「どんな子どもに対しても、まずは彼らの過去と今を認めた上で、しっかり褒めてあげてほしい。よくここまで生きてきたね、と」
・「彼らは非行に走るが、非行に走りたくて走るんじゃない。望んでもいないのに孤独を強いられ、その孤独に耐える方法を知らないだけだ」